宮崎大学農学部海洋生物環境学科の田岡です。
この度、研究室のウェブサイトを立ち上げることにしました。
研究室名は海洋環境微生物学研究室、
英語名の頭文字をとって"MEM"の名称を使いながら研究活動を行っています。
研究室名の通り、看板は”微生物屋”です。
微生物屋といっても、基礎微生物学の知見をベースに、
出口を産業利用に置く、応用微生物学を軸に研究を行っています。
特に私のバックグラウンドは水産、海洋分野ですので、
当該分野に関わる研究テーマには強い想いがあります。
現在、微生物利用の出口を"養殖"、"食"、"物質生産(発酵生産)"の
3つの軸に置き、産官学連携のもと、微生物の能力を引き出したい、
そう思っています。
微生物は不思議です。
目に見合えないのに、そこに存在している。
彼らの姿や能力を洗い出す、このマクロからミクロの視点の面白さが、
もともと魚類の研究室にいた私が、微生物屋の看板にいざなわれた
きっかけになるんですね。
さて、新型コロナウイルス(COVID-19)脅威で幕を開けた2020年。
ウイルスそのものだけではなく、そこにまつわる多くの事、
それは、社会・経済、人間関係、哲学、国際など、多くの事の
新しい側面が浮き彫りになってきています。
パラダイムはシフトする、と私はよく言います。
人間の体を見たとき、一見私個人の体は恒常性を維持されています。
明日も明後日も、恐らく私は同じような顔をして、
自分の顔を鏡で見ることができるでしょう。
一方で、多くのタンパク質などの体成分は激しく代謝され、
体細胞も日々入れ替わり続けている。
昨日の私と今日の自分は大きく変わっているのに、
恒常性を感じてしまう。
同じ自分だと思っている。
世の中もある種、恒常的と思われながら、
本来は大きく変わっている。
その変化が感じられないまま、
パラダイムのシフトに繋がると
それは怖いですよね。
新型コロナ禍の前後を見据えて
私が最近感じているところです。
閑話休題。
このサイトでは私の研究内容や国際交流など
大学での活動をご紹介、発信させて頂きたいと思っています。
本日立ち上げたばかりですので、まだまだスカスカの内容ではありますが、
今後、充実させて頂きたいと思っております。
どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
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